デパコス

コロナ時代のデパコスについて考える

  • 更新日:2020/09/20

9月上旬からの2週間ほど、仕事上の出社やお出かけが多く、久しぶりにデパコスを買うために百貨店に馳せ参じました。


結果、店舗におけるデパコスメリットである「色みや質感を確認したい」「丁寧に扱われ、もてなされたい」という2大メリットの享受が難しい現実を感じるに至りました。


私はデパコスを買う時、「物自体が欲しい」ということはもちろん、気持ちのカンフル剤として活用してきました。テンションがあがる行動が制限されている中で、「久しぶりにどーんとコスメを買っちゃうぞ!」と意気込んで向かった私の心は砕かれ、どう活用していくか?を悩んでいます。


ファンデーションが試したいでござる

デパコスを買いに行った私の大きな目的は「気になるファンデを試したい!」というものでした。お目当てはふたつ。


1.シュウウエムラ アンリミテッド グロー フルイド

Kiwanda

引用:shu uemura

2.THREE ソーラーティンティドグローフロー


どちらも「マスク頻出時代に崩れにくくて最高」という噂を聞き及んでおり興味津々。ずっと使っていたアルマーニ ルミナス シルク ファンデーションが賞味期限切れ(自己判断)が近いなぁというタイミングだったこともあり、向かったのでした。


「ECの方が手軽」だとわかっていても、ファンデーションの新アイテムを試さず買うのはやはり怖い……というのが理由です。


結論から言うと、1を購入し使い心地には非常に満足しているものの、「お買い物の楽しさ」から言うと、非常に悩ましい状況であることを実感したのでした。


ぱっと行って、ぱっと試して、ルンルン帰る は、絶望的

化粧品を見る女性

自分が「うーん」と感じた点は大きくふたつ。


1.試したいけど、試せない

2.とにかく全てに時間がかかる


1.試したいけど、試せない

百貨店に限らず、コスメを取り扱う店舗は、コロナ対策でセルフタッチアップはほぼNG、BAさんへの依頼によるタッチアップも非常に限定的になっています。ディスプレイされた化粧品類には透明なビニールシートがかかっており、目視でのみ確認する形です。


コスメ販売はその性質上飛沫感染リスクも高く、しかしその中でも商売をしていかなくていけないので、館(百貨店や商業ビル)側の規定と各化粧品ブランドの社内規定が入り乱れ、対策が大変なことは理解しています。理解している……でも!


ビニールシートで勝手に触れないのは「まぁ、仕方がないよね」という範囲ですが、BAさんにタッチアップをお願いしても様々なルールがありました。


ブランドやアイテムによっては「お客様の肌で試すことはご遠慮いただいております」といったこともありました。この場合は、BAさんの腕の内側に色をのせてニュアンスを確認する……となったのですが、正直「え……???」という気持ちは拭えない。「感染対策だから仕方がない」と思いつつも、ある程度「試す」を目的に店舗に足を運んでいるので、なかなか衝撃的でした。


2.とにかく全てに時間がかかる

これまた仕方がない。従来の接客態度にプラスして感染症対策の説明、それらに付随したアルコール消毒などの追加の工程が生まれるため、めっちゃくちゃに時間がかかりました。ブースに入る人数も制限している事が多く、「待ち」が発生しやすい形になっています。


1で述べた「試せないストレス」を抱えながら、時間はよりかかるという悲しい構造。「丁寧で向き合う接客」を維持しながら、手数や見れる範囲が狭まっており、双方負担が大きいように感じました。


もちろん、セールス側も「この説明をしないわけにはいかない」から大変なのはわかる。わかるのよ……でも!という気持ち。しかし、ルールを厳格化し、対策を重ねることで「接客のわずらわしさだけが強調された微妙な場所」になってしまっており、「コスメ購入における高揚感」は大幅に減ってしまっているのでした。


「仕方がないんだけど!」と、言い聞かせながらも過去との比較での「不便さ」は否めない。そして今後もしばらくはこの「不便」とは付き合わなきゃいけないだろう……と考えると、デパコスを両手に抱えているのに気持ちは沈むという、嬉しくない初体験をして帰路についたのです。


好きなものを好きなだけ試せる日は再びくるのだろうか?

コスメ

こればっかりは「コロナ」への感染症対策が下火にならないと、根本的には解決されません。しかし、いつ解決するかはわからない……。中国などで盛んな、カメラ技術とタブレットやサイネージを活用し、写真を通して自分に似合うメイクをシミュレーションする技術導入も検討されていますが、「雰囲気」がわかるだけで購入動機になるかというと微妙です。アプリと一緒で肌色や肌質がずいぶん変わるので、「楽しい」はあっても「買おう」にはまだ一歩足りないイメージがあります。


今後、リアル店舗における取り扱いが最も難しいのはコスメかもしれません。もろにFace to Faceでの接客で、顔が近いことで飛沫リスクもたかく、不特定多数の人間に対して同様のアイテムを使いまわす…という点からも、衛生上の配慮がとても必要になってしまいます。


とはいえ、コスメは店舗購入において「見て・試していいなと思って、さっと試して買う」という、即時性と衝動性による高揚感が自分にはあったので、この「リスク配慮による運用の煩雑さ」があまりに続くと、お出かけ機会も下がる以上コスメ購入も控えるべきかなぁと悩みつつあります。


いや、欲しいものいっぱいあるんだけど。うーん、本当に悩ましいなぁ。


▼バックナンバー

・スリルと興奮が同時に味わえる!海外通販という楽しみ。


・「自分の自尊心を育てる美容」という、令和時代の美容論


・目指すもの × 好きなもの × 似合うもの。自分らしさとは「好き」の結晶体である【後編】


・目指すもの × 好きなもの × 似合うもの。自分らしさとは「好き」の結晶体である【前編】


・化粧も、美容も、「誰かのため」なわけじゃない。自分を形作る一部である。


  • ぱぴこ (外資系OL ときどき ライター)

    外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)

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