コスメ

恋したコスメへのラブレター。CHICCA終了に寄せて。

  • 更新日:2019/07/07

7月。2019年もいよいよ後半戦に入りました。じめじめとした日々が続いて不快指数が高まりますが、7月といったらもはや気持ちは夏まっさかり。夏といえば恋。そんなわけで7月のテーマは「恋」です。


テーマを恋と設定しつつ、初回は「恋コスメ」について記載しようと思っていたのですが、7月1日、悲報としか呼べない情報が入ってきました。


CHICCAブランド終了のお知らせです。


リリースの最後『皆様が艶やかで幸せな人生を歩まれますように。』という一文が、心をさらにかき乱します。私の心を艶やかにしてくれたのはあなたじゃなかったの!?と思わず泣き崩れます。

数年ぶりに「私を恋に落としたコスメ」の製造元ブランドが、なくなるというのですから。


恋に関する「悪い予感」は当たるもの

女性驚き

2019年3月1日に、CHICCAを作りあげてきたブランドクリエイター、吉川康雄氏の退任が発表され、2018年5月に発表された花王の次世代戦略の中にもブランド名がないことから、コスメ界隈はざわつきました。


「ブランドそのものが消えてしまうのではないか?」という悪い予感は、こうして4ヶ月の時を経て現実のものになりました。


CHICCAは、決して派手さのあるブランドではありません。百貨店の中の店舗も大きいとはいえず、白で統一されたパッケージもシンプルです。

しかしその中に詰め込まれた色や質感は「CHICCAならでは」としか言えない、透明感とニュアンスを具現化したようなアイテムが並びます。肌にのせると、見た目とは別の美しさで魅了してくれる、魔法のようなコスメです。


私自身がCHICCAに惚れこんだのは、それほど古くはありません。上記に上げたような「主張しない」ブランドの立ち位置からか、「気になる」「買いたいな」という気持ちはあれど、「でも後で」を繰り返してしまったからです。


ベースメイクの延長上にあるチークという概念との出会い

チーク

私をCHICCA沼に落としたのは、旧フラッシュブラッシュチークのポニーテールです。


ブルベ冬街道を歩んでいた私は「青みピンク」が好きでしたが、当時出ている青みピンクチークはマットな質感が多く、マットが苦手な私はなかなか理想のチークに出会えませんでした。


そんな中で「ピンク!」な見た目にも関わらず、頬に馴染み、内側からにじみ出るように色をさしてくれた本品は、私を恋に落とすのに十分でした。他のアイテムも彩度が高めでシアーな発色が多く、見た目の美しさと「艶」を与えてくれるアイテムの数々に胸をときめかせました。


2018年5月にフローレスグロウ フラッシュブラッシュにてポニーテールが発売され、すぐさま手に入れました。今でも使うたびに「やっぱりいい」と溜息が出る仕上がりです。


私は「自分の神アイテムが廃盤になる呪い」にかかっているのですが、CHICCAのチークはしばらく安泰だなと思っていました。しかし、私への呪いはアイテムどころか、ブランドごと消し去る形で再度姿を現しており、いよいよお祓いが必要なのでは?と考えさせられています。


2019年夏コレは「恋」としか呼べない劇的なときめきを与えてくれた

夏の夜空と月

5月に発売となったCHICCA夏コレクションはテーマを『ルーセントナイト』とし、夏といえば鮮やかで眩しい色を想像してしまう中で、夏の夜空と月を映す水面をイメージしたというミッドナイトブルーのコレクションでした。


これぞCHICCAといえるような深い色にも関わらず、肌にのせると馴染み、ヴェールのように透けます。重ねると「濃く」なるのではなく「深く」なる色味が本当に美しい。

ぱっと見は「難しいかな?」と思わせるような色ですが、単体でも別のアイテムと合わせても、するっと調和して無理をしない絶妙な「抜け」感。そしてそこから生まれる「今っぽさ」を作ってくれたのは、吉川康雄さんの色やブランドに対するこだわりの成せる技だったといえます。


決して「使いやすい」とは言えない色味のコレクションが、限定色としてではなく、通常コレクションの新色として登場している点に、私は深く感銘を受けました。

なぜなら、間違いなく美しく、ときめく色ではあるものの、決して「一般的」な色ではないことは確かだったからです。


購入してからも、定期的に眺めてうっとりするという奇行を繰り返しながら、「この色が限定品じゃなく、いつでも買えることを神に感謝」していましたが、ブランド消滅という憂目にあったためもはや祈る神をもてません。


絶望と悲しみと。最後まで恋して終わる。

失恋

「恋」という感情や「恋している」という状態は永遠に続くわけではありません。強烈な思い出として残るのは、恋から愛や慣れに移行した対象ではなくて、傷ついたり、不本意に終わったりした「心残り」がある対象です。

唐突に終止符を打たれると、理解できず「なぜ」という疑問ばかりが浮かびます。受け入れようともがき苦しみ、よかった頃を思い出して悲しむ。そんな感情のうねりがさらに記憶を鮮やかに彩って、脳に定着させるのでしょうか。

CHICCAは、手に取りたいけど躊躇するような距離感と、一度触れれば離れられない特別さと、最後に唐突な別れを突きつけることで「忘れられない」を作り上げました。


本当は、その大切さを忘れるくらい、ずっとあって欲しかったですし、「次はどんなものが出るのだろうか」という期待を持ち続けたかったです。


自分が恋したコスメがなくなるのはいつだって悲しいし、数年ごとに「なぜ…」とフラッシュバックがくることは経験上わかっていますが、2020年に予定されているブランド終了までの間に、思い残すことがないくらい買って試していきたいと思います。


さようなら、CHICCA。



▼バックナンバー

・「正直しんどい」結婚式準備を効率的&楽しく進める方法


・何もやらなくても大丈夫!?余興0でやりきった私のウェディング


・「やりたい!」と「おもてなし」の妥協点を探れ!結婚式場を決めるために大事なこと。


・気絶するほど美しく、高価で、難度が高い。インポートドレスという罠。


・結婚式場を決める前に聞け!運命のドレスを着るための確認事項!


  • ぱぴこ (外資系OL ときどき ライター)

    外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag